【コラム】保釈あれこれ

2019-05-22
 
カルロス・ゴーン氏の事件で保釈について世間の注目を浴びています。
保釈金が10億円とか5億円などという報道から、「逮捕されたら金持ちしか外に出られない」といった誤った噂が広まっています。そこで、保釈について解説したいと思います。
 
保釈とは、起訴された被告人について、一定のお金(保釈保証金)を裁判所に預けて釈放し、保釈の条件を守りながら裁判に最後まできちんと出頭すればそのお金は全額返すという制度です。保釈保証金というのは、あくまでも”担保”として裁判所に預けるお金です。
刑事訴訟法では、起訴された被告人は原則として保釈されると定められています。

そして、例外的に保釈がされない場合が定められています。その一つが「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な事由があるとき」というものです。
一言でいえば、保釈をしたら証拠隠滅をする現実的なおそれがあると認められる場合には、保釈は許可されないということです。
 
実際は、これが非常にゆるく認められるために、なかなか保釈が許可されないケースがあります。
しかし、法律では「原則=保釈」と定められているので、保釈を認めさせるために弁護人の工夫や努力が求められます(当事務所にはそのためのノウハウが蓄積されています)。
 
カルロス・ゴーンさんの事件では、保釈金が10億円とか5億円と報道されましたが、これはカルロス・ゴーンさんにはたくさんの資産があるからです。
保釈保証金はその人の資産に応じて額は変わります。決して、10億円、5億円用意できないと保釈されないわけではありません。
(趙)

 

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