【コラム】酒気帯び運転・酒酔い運転の量刑の目安

2015-04-13

1 酒気帯び運転の量刑の目安

酒気帯び運転の罪の法定刑は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金と定められています。もっとも、酒気帯び運転のみであれば、検察官の求刑は1年前後となることが多く、3年の求刑がなされることは稀です。

そして、酒気帯び運転だけの場合には、執行猶予がつくことが多いのですが、過去10年以内に酒酔い運転や酒気帯び運転での前科がある、他の罪でも前科があるなど、遵法意識が希薄であると捉えられるおそれのある事情がある場合には、執行猶予がつかない可能性もあります。また、交通事故を起こした場合に酒気帯び運転が発覚するケースも多く、この場合は、交通事故についての処分がありますので、当然のことながら、処分が厳しくなる可能性が高いと言えます。

 

2 酒酔い運転の量刑の目安

酒酔い運転の罪の法定刑は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金と定められています。酒気帯び運転と比べても、重い罪なのですが、酒気帯び運転と同様に、酒酔い運転の罪だけでは、一度目から実刑となる場合は少ないと言えます。これは、飲酒量の違いにより犯罪類型が異なってくるという酒酔い運転と酒気帯び運転の要件から、処分に差がつけづらいところに原因があるのではないかと考えられるところです。もっとも、前科がある場合には、執行猶予がつかない可能性があることは酒気帯び運転と同様です。

しかし、基本的には酒気帯び運転よりも多くのアルコール血中濃度がある場合に適用される罪ですので、その危険性は高く、処分は原則として重くなります。また、運転制御が酒気帯び運転よりも困難となりますから、交通事故をおこす可能性が高く、これにともなって発覚するケースも多いといえますので、その点も考慮すると、結果的に重い処分を課されるおそれは高いといえます。

 

3 弁護人のかかわり

上述のとおり、酒気帯び運転、酒酔い運転いずれのケースであっても、交通事故の際に発覚することが多いため、事件について本人が認めている場合は、交通事故の相手方との示談をすることが必要です。軽微な交通事故で示談が成立していれば、酒酔い運転の上での交通事故であっても、酒酔い運転のみで起訴されることもありえますし、執行猶予となる可能性も高くなります。

また、事件の原因として、お酒への依存が考えられる場合には、アルコール依存症の治療が必要となる場合もあります。弁護士であれば、この辺りも含めて、飲酒運転を再度しないような環境づくりに向けて、総合的に対処することができます。

 

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